静かな午後のひととき

2026年3月2日 曇り、時折薄日

窓の外では、桜のつぼみがまだ固く閉じたままだった。もうすぐ散ってしまうのだろうか。それとも今年は少し遅いのだろうか。

机の上には、半分だけ読んだ文庫本と、冷めてしまった麦茶の入ったグラス。ページをめくる音だけが、静かな部屋に小さく響いている。

こういう日は、何も予定を入れないのが一番いいのかもしれない。 何もしないことを、わざわざ「何もしない」と決めている時間は、案外贅沢なものだ。

遠くで電車の音が聞こえる。 誰かがどこかへ向かっている。 私はここにいる。